2020年7月14日

最近のイーグルスニュース:7月上旬版

前にも書いた通り、OTAもなく、キャンプもどのようになるかわからず、プレシーズンもどうなるかわからない状況なので、あまりニュースがないのですが、久しぶりにニュースがいくつかあったので、整理しておきます。

ニュースその1:ピータース復帰
このニュースは今日飛び込んできました。イーグルスQBのブラインドサイドを長年守り続けた将来の殿堂入り候補、ジェイソン・ピータースが1年6ミリオン(3ミリオン保証)契約で復帰しました。しかも、ポジションはLTではなく、RGとのこと!前回書いたとおり、プロボウルRGのブランドン・ブルックスがアキレス腱断裂でシーズンエンドとなって以来、ピータース復帰がずっとうわさされてきましたが、バックアップの1番手プライアーあるいは即戦略ルーキーかもしれないドリスコル、あるいはマイラタ?がどのくらいできそうかをキャンプで見極めてダメそうだったらピータースにお願いするという段取りなのかと思っていました。結局早々に若手で穴埋めするプランをあきらめましたようです(スターター確約しない限りピータースもサインしないでしょうからね)。これでイーグルスのOLは左から

LT ディラード
LG セウマロ
C  ケルシー
RG ピータース
RT ジョンソン

という豪華布陣となります。右サイドはセンターからケルシー、ピータース、ジョンソン、とオールプロ3人ですよ。ピータースとジョンソンのコンボブロックを見るのも楽しみですね。これはもうサンダースは右サイドで走りまくってほしいです。とはいえ、この契約は、LTを任せられるのか不安なディラードが使えなかったらピータースを戻すという保険も兼ねているのではないかと思います。ディラードがだめだったら次のような見慣れた形(+ブルックスのバックアップ)になります。

LT ピータース
LG セウマロ
C  ケルシー
RG プライアー
RT ジョンソン

今シーズンはオフに練習時間があまりとれないことになりそうなので、新しい選手を入れずに、熟成されたメンツで行くメリットが高いと言っている人がいます。特に連携が重要なOLではその傾向が強いのかもしれません。そういうわけでプライアーとディラードという二人の新顔をスターターに入れるというリスクを避けるという意味もあるのでしょうね。

ニュースその2:デショーンがやらかしました
OTAがなかったりオフにやることがないと馬鹿なことをしでかす奴が多く出ると言っていた人がいましたが、まさにその通りの展開になりました。デショーン・ジャクソンが、静かな7月4日の独立記念日の3連休のあたりに、ヒトラーが言ったといわれる(嘘のようです)反ユダヤ人の発言をサポートするようなポストをインスタに投稿し、大騒ぎになりました。ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動がいまだ盛り上がりを見せている中で、もちろん反黒人ではないですが、人種差別ととれる投稿を行うのは状況的に許されないでしょう。デショーンを解雇すべきだといいっている人もいましたが、数少ないユダヤ系のプレーヤーであるジュリアン・エデルマンが、一緒にアフリカンアメリカンの歴史とユダヤ人の歴史を学ぼうと助け船を出してくれたりということもあり、そもそもデショーンはお馬鹿なだけで悪意があったわけではないと思われること(それでも許されないという意見ももちろんなのですが)もあり、イーグルスも「チームに不利益をもたらす行為」と認定して罰金等のペナルティを課し、猛省を促すと表明するにとどめました。これからNFLからペナルティが下るか、世論がどう動くか、などを見守っていくのでしょう。コロナで大騒ぎしてるからすぐ忘れ去られそうな気がしますけどね。

ニュースその3:2020シーズンは観客なし?
日本では野球やサッカーが観客を入れての開催に踏み切り始めているようですが、(特に南部と西部の)州によってはコロナの感染者数がここ数週間激増しています。東部の州は状況は安定しています。フィラデルフィアは6月からレストランやバーが外のテーブルでだけ営業を認めるという状況になり、かつ7月4日の3連休に皆が羽目を外したこともあり、感染者数がちょっと増加傾向にあります。とはいえ、テキサスやカリフォルニアに比べたらかわいいもんです。このような状況下、例年11月下旬に行われるフィラデルフィアの秋のメインイベントであるフィラデルフィア・マラソンの中止が早くも決定されました。かつ来年の2月までは大きなイベントはすべて中止するようにとフィラデルフィア市からいろいろなイベント主催者に通達があったといわれております。これが事実なら、2月までのNFLシーズンはおそらく無観客で行われることとなります。どうなるでしょうか。

ニュースその4:WASのチーム名変更決定
イーグルスのネタではないですが、同じ地区のライバルで、それなりに愛着もあるので。ポリティカルコレクトネスの波には老舗のスポーツチームも抗えませんでした。チーム名を書くのも今やご法度と言われており、マスコミでは「ワシントンフットボールチーム」としか呼ばれていない某チームのオーナーが、昨日月曜日に、チーム名を変更すると正式に表明しました。これから時間をかけて新しいチーム名を決めるようです。歴史のある名前だから難航するでしょうね。ネイティブアメリカンに差別的な名前を変えろというプレッシャーはここ数年ずっとあったんですが(たとえて言うならLAのチームの名前が「LAイエロージャップス」というようなもんです)、歴史のある名前で、愛着のあるファンも多く、ファンは差別用語として認識せずに愛してきていた名前なので、チームはずっと抵抗してきたのですが、NFLストア、NIKE等スポーツグッズを売る企業がボイコットし始めたこと、大株主のFedexもチーム名への反対を表明したことで、観念となりました。DCに住んでいる友達によると、多くのファンは苦々しい気持ちのようです。僕はアメリカの差別の歴史を経験してきているわけではないので、なんととも言いづらいのですが、一時的な政治運動の盛り上がりがスポーツに影響を与えるというのはちょっと複雑な心境です。まぁ、この機会を生かして、長く愛される名前が選ばれることを祈っています(僕の友達などは「ワシントン白人ズ」みたいな名前にすればと言っていますが(笑))。

2020年6月15日

最近のイーグルスニュース:6月中旬版

オフシーズンはそもそもあまりニュースがないんですが(最近は銃を空港のX線で見つけられて捕まるとか、車に銃載せてフィラデルフィアにかかってる橋を爆走して捕まるとかいったお馬鹿なやつがあまりいないんですよね)、コロナのせいでOTA(オーガナイズド・チーム・アクティビティ)もないから、書くことがないんですよね。とはいえ、今重大なニュースが入ってきたので、いくつか書いておこうという気になりました。

ニュースその1
プロボウラーRG ブランドン・ブルックス、トレーニング中に左のアキレス腱を断裂して2020年シーズンエンドらしいです。今日の夜に入ってきたニュースです。2018-19シーズンのプレイオフのNO戦で断裂した足は右だったのでそれとは逆のアキレス腱のようです。僕も両方断裂して手術して直しましたが、アキレス腱はどうしようもないですよねぇ。2019-20シーズンもレギュラーシーズンの最終戦で肩を脱臼してシーズンエンドでしたが、2020シーズンには間に合うといわれていました。NFLを代表するガードになった選手で、今がピークなので、残念ですね。でも、早い段階でわかったのが救いです。プライアー、ハービッグ、オペタの若手のうち一人でギャンブルするか、はたまたルーキー・ドリスコルか、あるいは誰かFAで緊急補強するか、続報を待ちましょう。

ニュースその2
5月25日にジョージ・フロイド氏が警察官に殺されたことをきっかけに、全米でブラック・ライブズ・マター運動(黒人への暴力や差別の撤廃を撤廃を訴える運動)が燃え上がっています。ミネアポリスの黒人さんが多いエリアでジョージ・フロイド氏が警察官にのどを踏みつけられて死亡したのがビデオで撮られ拡散されたことをきっかけに、全米中でデモが活発になりました。フィラデルフィアも毎日大規模なデモが行われていました(今週になってちょっと沈静化しています)。そして、デモに乗じて、破壊・略奪活動も活発化し、大変な2週間くらいを過ごしました。フィラデルフィアも、ダウンタウンの高級ショップがいくつも破壊・略奪され、今もダウンタウンのお店は木の板で守られて閉店しているところが多いです。メインのショッピングストリートのVANSの店が(おそらく)燃やされ、今もその周辺は無茶苦茶ですし、街の真ん中にあるスターバックスはデモの最中に燃やされました。僕もベランダから下を見ると、近くのお店のショーウインドウが破壊されて略奪される様子が目の前で広がっていたり、すぐ下のセブンイレブンは板で守られていたのですが、何とか板をはがして侵入しようとする人がたくさんいたりと、大変な時を過ごしました。デモには、NOに移ったもののまだフィラデルフィアと縁の深いマルコム・ジェンキンスも参加していたようです。

ニュースその3
カーソン・ウェンツが、組織化された人種差別(institutional racism)に反対する意見を表明し、警察が市民に暴力をふるったときにしばしば許される権利(qualified immunity)を廃止するように議会に働きかける運動に賛同する署名を行いました。ウェンツは、何となくフットボール以外には興味なしという田舎の兄ちゃん的なキャラかと思っていたのですが、今年は子供も生まれたし、高額の長期契約も始まったし、リーダーとしての自覚が出てきたのでしょうか。

ニュースその4
ウェンツがヒューストンで合同自主練を開催。1巡ルーキー・リーガー、6巡ルーキー・ワトキンス、JJAW、グレッグ・ワードが参加していた模様。どこのQBもこういう自主練を開催しているようですね。SIの記事では、ジョシュ・アレンはステフォン・ディグスとオンラインで一緒にゲームやってるとかで話題になってましたが、それよりずっといいです。ところで、ハイタワーはどうしたんだ?

ニュースその5
その一方、フレッチャー・コックスはテキサスに保有する牧場にDLのメンバーを集めて合同練習をしていたようです。皆ケガしないように頑張れ。

ニュースその6
汚いプレイが目立つだけでなかなかブレークしないデレク・バーネットですが、以前イーグルスのDLコーチで、DCシュワルツさんと一緒にワイド9を極めたジム・ウォッシュバーンにコーチしてもらっているようです。ウォッシュバーンといえば、アンディ政権の末期に、何を血迷ったかファン・カスティーヨをOLコーチからDCに配置替えしたところ、素人DCを無視して好き勝手にDLを指揮してたことでちょっと悪名高くなってしまいましたが、シュワルツさんとは仲が良いようです。何となくどちらも言いたいことをオブラートにくるまず言う感じで、相性よさそうですよね。グラハムはずっとバストと呼ばれてかわいそうな感じのキャリアを積んできましたが、バーネットはもっといけてない仕事ぶりの割にあまり批判されないんですよね。とはいえ、そろそろブレークしないと、オプションの年が終わった後で再契約しないんじゃないかな。ウォッシュバーン様の腕前に期待です。

2020年5月24日

UDFA(アンドラフテッド・フリー・エージェント)概観

いやぁ、ドラフトが終わって、例年通りのトレーニングもないと、書くことないですね。トレーニングはバーチャルで行われているようですが、何が行われているのかは外からはわからないですね。というわけで、かなり間があいてしまったのですが、ドラフトが行われた後で、ドラフトから漏れたことでアンドラフテッド・フリー・エージェント(UDFA)になった選手で、イーグルスが契約した13人を簡単に見ていこうと思います。

僕が読んだところでは、UDFAの契約期間は3年で決まっていて、4年目にRFA(Restricted FA)になります。契約額も決まっていて、2020年でいえば、1年目は610Kドル、2年目は780Kドル、3年目は895Kドルとなっています。3年合計で2.3ミリオンくらいですね。契約期間と契約額は決まっているので、各チームが欲しいUDFAを引き寄せるために使えるのは、契約額のうちいくらを保証するか、と、サイニングボーナスの金額だけのようです。この両方を見れば、チームがどのくらいの評価をしているかがわかります。去年も保証額の大きかった3人、TJ・エドワーズ、ネイト・ハービッグ、スア・オペタ、がロースターに残っており、TJ・エドワーズはスターターになるかもしれません。というわけで、保証額とサイニングボーナスの大きい選手に焦点を当てて概観してみます。ちなみに、Rotoworldで、毎年、サインしたUFDAのランキングが発表されるのですが、今年のイーグルスは5位でした。

ルーク・ジュリガ
C、西ミシガン大学
6'3、298
保証額116K、サイニングボーナス16K
西ミシガン大学では4年間スターターで、52試合全部に出場しました。最初の3年間はRGで、最後の1年はCでプレイし、イーグルスの好きな、複数ポジションをプレイできる選手です。お父さんはイリノイでプレイした後でデンバー・ブロンコスで3年間プレイしたようです。エンジニアリングの学位を取り、ギターやドラムもプレイできるという、典型的な頭の良いセンター向きの感じですが、意外とミーン・ストリーク((ルール上許される範囲で)ダーティーにプレイする傾向)もある書かれていました。うまくいけば将来のCの競争に参加できるといいなぁという感じでしょうか。

ラクワン・ウィリアムス
DT、ミシガン州立
6'4、308
保証額100K、サイニングボーナス15K
2019年の最後のシーズンはミシガン州立大のキャプテンで、2018年と2019年にはBig 10のファーストチームに選ばれています。ランディフェンスが売りの置物系のDT(NT)のようですが、2019年には5サックを記録。それ以前の3年間も毎年2サックは記録しています。運動能力はとびぬけたところはなかったのがドラフトされなかった理由の一つでしょうが、体も丈夫でミシガン州立では42試合連続出場していました。シカゴの危ないエリアの育ちで、シングルマザーに育てられ、2人の弟といとこを銃関連の事件で失っています。NFLScout.comによると6巡と評価されていました。

ノア・トギアイ
TE、オレゴン州立
6'0、244
保証額100K、サイニングボーナス10K
アーツとゴダートがいてTEとしてロースターに食い込めるとは思えないんだけど、2020年UDFAで保証額が100Kを超えている3人の一人。背はTEとしては大きくないし、パワーもないようですが、スピード(またスピード!)があると評価されています。アンオフィシャルですが40ヤードは4.7。ファンサイトBleeding Green Nationによると、ブロックは笑っちゃうほど下手といわれています(ってことは多分アーツより下手)。ジョシュア・パーキンスの、TEだけどほとんどWRのポジションを競うんでしょうね。NFLScout.comによると7巡-UDFAと評価されています。

グレイランド・アーノルド
DB、ベイラー
5'9、186
保証額90K、サイニングボーナス15K
スロットあるいはSが適性と言われているようです。パントリターナーとしても活躍したようです。ゴブリンといい、マダックスといい、何か最近のイーグルスそんなのばっかり。NFLScout.comによると7巡~UDFAと評価されていました。

マイケル・ウォーレン
RB、シンシナティ
5'9、226
保証額57.5K、サイニングボーナス7.5K
大学時代のニックネームは「トラック」。「バス」のようでいいですね。現在のイーグルスRB陣にかけている大型RBです。スピードはあまりないものの、ゴリゴリ押せるタイプのようです。シンシナティでもショートヤーデージのコンバージョン成功率は高かったです。シンシナティでは最後の2年間はワークホースバックとして、1300ヤードくらいづつ記録。TDも2018年は19、2019年は14でした。契約額は安いですが、今のイーグルスにいないタイプなので、ベテランの大型RBを補強しなければ、ロースター入りのチャンスはあるかもしれません。NFLScout.comによると6巡と評価されていました。

イライジャ・ライリー
DB、アーミー
6'0、205
保証額50K、サイニングボーナス10K
アーミーで4年間スターターを張り、201タックル、6.5サック、7インターセプションを記録。カレッジ最高のDBに送られるジム・ソープ賞のセミファイナリストに選ばれました。タックルがよく、アウトサイド・インサイドCBとしてもSとしてもプレイできるという、最近のイーグルスの典型的なDBのタイプ。ちなみに、アーミーとネービーが毎年対戦するアーミー・ネービー・ゲームは毎年12月に、東海岸のどこかの都市で開催され、フィラデルフィアで開催されることも多いです。このゲームの週末はマッチョなアーミー・ネービーファンが大挙してフィラデルフィア中のバーを占拠するので、怖くてバーとか行けません。NFLScout.comによると7巡-UDFAと評価されていました。

エイドリアン・キリンス
RB、中央フロリダ大
5'8、164
保証額42.5K、サイニングボーナス7.5K
もう聞き飽きたかもしれませんが、スピードが売りです。それもかなりの。高校時代は200メートル走の州チャンピオンでした。コンバインに呼ばれなかったのでアンオフィシャル(つまり割り引いてみる必要がある)ですが、40ヤードは4.27秒というとんでもないスピードで走りました。ハイライトしか見ていませんが、抜けたら追いつかれません。中央フロリダ大にリクルートされると、最後の3年間は毎年700ヤード位のランを記録。キックリターナーとしても活躍しました。ワークホースバックにはなれませんが、うまくいけばタリク・コーエン(5'6、179)あるいはタイリーク・ヒル(5'10、185)のような小さいけど速い!RBを目指すことになります。NFLScout.comによると7巡~UDFAと評価されていました。

ダンテ・オルソン
LB、モンタナ
6'2、227
保証額10K、サイニングボーナスなし
モンタナでは過去2年間タックリングマシーンだったようです。2018年は151タックルで6サック、2019年は179タックルで3.5サック。2019年にはFCSの最高のLBに与えられるパット・ブキャナン・アワードも受賞しています。これぐらいの実績を残してもドラフトされないんですねぇ。大きな弱点はスピードで40ヤードは4.88でした。昔でいえばトロッターのような、ランストッパー型MLBタイプのようですね。今のイーグルスはSのコンバートのようなのばかりなので、違うタイプとして食い込めたりしないのかなぁ。NFLScout.comによると7巡と評価されていました。

カリル・テイト
WR、アリゾナ
6'2、216
保証額10K、サイニングボーナスなし
ジェイレン・ハーツに続いて、ランニングQBですが、テイトはWRへのコンバートを前提にドラフトされました。2017年にスターターQBのケガで出場機会を得ると、走りまくってスターに。最初の試合ではコロラド相手に327ヤードラン、4TDを記録したみたいです。最終的にはパス1600ヤード、ラン1400ヤード、合計26TDを記録しました。2018年はパスに重点を置いたオフェンスだったのと、けがの影響でランはなくなりましたが2500ヤード、26TDを記録。2019年はもう一人のQBと交代交代で使われたみたいです。スピードもあって、腕の力も強いみたいですが、背も小さく、パスの正確性に欠けるので、WRへのコンバートとなったようです。人望にも欠けるとか、QBにこだわっていたと書いてあるのを見かけたので人気がなく、この条件で契約できたのでしょう。外れる可能性の高い宝くじを買ったと思いましょう。

以下の残りの選手はこれまで何も読んでないので省略します。

マイケル・ジャケ
DB、ルイジアナ大ラファイエット
保証額90K、サイニングボーナス15K

プリンス・スミス
DB、ニューハンプシャー
保証額34K、サイニングボーナス9K

マナセー・ベイリー
WR、モルガン州立
保証額32.5K、サイニングボーナス7.5K

ジュリアン・グッド・ジョーンズ
G、アイオワ州立
保証額32K、サイニングボーナス7K

当面はキャンプもないので、UDFAはアピールの機会が少なくて大変でしょうが、皆頑張ってほしいです。

2020年4月29日

ドラフト終了:全ピックを概観

前回も書きましたが、ドラフトはトラブルもなく終了しました。僕は2日ぶっ通しで見るのは初めてだったんですが、さすがに3日目は天気の良い土曜日を一日つぶすのは惜しい気がしたので、パスしました。2日目は(悪い意味で)話題満載だったのですが、3日目はニーズに合った指名をしたように見えます。どんなルーキーかはまずはキャンプが始まってみないとわからないのですが、とりあえずドラフトされたルーキーたちの情報を簡単にまとめておきます。

1巡21位 WR ジェイレン・リーガー
テキサスクリスチャン大学(TCU)。5'11"で206lbです。背はあまり高くはないのですが、ハイライトを見ると、ジャンプボールをジャンプ力でもぎ取るシーンが多いです。ハイライトビデオではスピードスターという感じなのですが、コンバインでは40ヤードダッシュが4.47秒と期待されてたよりずっと遅く、格をちょっと下げました。お父さんはイーグルスでも(控えDTとして)プレイしたDTのモンテ・リーガです。スピードがあって、体は厚く、50-50のボールをとれるので、スティーブ・スミスのようになれるのではという人も多いです。(体でなく)手でキャッチすることが多いので、キャッチ力はあると思われていますが、意外とドロップが多いとも指摘されています。ただこれは、QBのプレイがあまりよくなく集中力を失った結果だといわれているので、ウェンツがいいボールを投げてやれば問題ではないことが期待されます。ジェットスイープやリターナーとしても活躍しているので、1年目のデショーンのように最初から使われることでしょう。将来的には体の頑丈なデショーンになると最高です。

2巡53位 QB ジェイレン・ハーツ
オクラホマ。6'1"、222lb。昨年のハイズマン賞ファイナリスト、つまり昨年は2番目のQBだったということです。前回散々書いたのでそちらをご覧ください。大成功すればキャム、ウィルソン、ラマーのようなデュアルスレットQBとなってウェンツを追い出す可能性あり。大失敗すればお祈りしないティーボーです。ウェンツは3年連続ケガでプレイオフは何もできていないので、もし今年も同じような状況になって、ハーツが出てきたら興奮できる(フォールズの時じゃないけど、プレイブックが全然変わって相手が準備できないから、有利に働くのでは)ことだけでも、取った甲斐がある気がします。

3巡103位 LB ダヴィオン・テイラー
コロラド大学。6’0”, 228lb。コンバインでは40ヤードを4.49で走った、またしても今回のイーグルスのドラフトのテーマであるスピードスター。家族がセブンスデー・アドベンチスト教会の信者であることから、金曜日と土曜日には運動ができず、高校ではフットボール部に所属するも試合には出られず。短距離と三段跳びの州チャンピオンにもなるが、土曜に競技会があるときには試合に出なかったそうです。大学に入ってお母さんから週末に試合に出ることを許されて急に頭角を現したそうです。これは育ちがよさそう。ドラフトの時も、誰かがイーグルスにドラフトされるたびにインスタで「よろしく」みたいな挨拶をしてて、ナイスガイぶりが際立ってました。とりあえずはウェンツのシンパ会ともいわれる(笑)聖書読書会のレギュラーとなるか?宗派が違っても大丈夫なのかな?スピードを生かした守備範囲の広さが売りで、タックルも力強いようだけれども、試合経験が少ないせいか、判断能力に難があるようです。スピードと勤勉さを生かして、スペシャルチームではしょっぱなから活躍できるでしょう。あとは、ディフェンスのスターターとなれる判断能力を身に着けられるかがテーマです。

4巡127位 S クヴォン・ワラス
クレムゾン。5'11"、206lb。クレムゾン出身のSというだけで、イーグルスファン大興奮です。でも、ドラフトされた後で、ドーキンス御大があまりプレッシャーをかけずに見守ってやれと言ってましたので、そうしましょう。カバーもまぁまぁできて、ブリッツがうまく、ハードヒッターで、ラインの近くでもプレイできるということで、最低限、去年までのジェンキンス・今年はグリーン・ゴブリンの役割のバックアップになりそうです。大学では1年目からコンスタントに活躍し、2019年は78タックル、2サック、10パスブレークアップ、2INT(1つはリターンTD)を記録、オールラウンドですね。

4巡145位 OT ジャック・ドリスコル
オーバーン。6'5''、306lb。2018年と2019年はオーバーンでRTとしてプレイ。トランスファーする前はUMassで2年間RTとLGとしてプレイしたようです。さらに、Cの練習も積んでいると言っています。スピードラッシャーに苦戦するようですが、パスブロックよりもランブロックに強く、4年間スターターとしてプレイした経験があるので、まずはGかRT(かC)のバックアップとして即戦力となれそうです。いろんなポジションを経験しているので、イーグルスの好きなタイプですね。

5巡168位 WR ジョン・ハイタワー
ボイジー。6'1''、189lb。もともとは陸上選手で、40ヤードダッシュ4.43のまたしてもスピードスターです。もともとコミュニティカレッジで陸上とフットボールで活躍していると、ボイジーから声がかかり、2年間プレイ。2018年は31キャッチ-504ヤード-6TD、2019年は51-953-14TDと成績を伸ばした。リターナーとしても活躍。ジェットスイープのランも多かった。まさに1巡リーガーと同じタイプ。ただし、トップスピードだけでなく方向転換や加速も優れていると書かれる半面、体が細く50-50のボールには強くなく、体でキャッチすることが多いらしいので、リーガーの下位互換という感じですね。まぁ、キャンプで誰が一番速いか競ってもらいましょう。5巡まで落ちたのは今年はWRの層が例年になく厚かったからと言われているので、5巡としてはとてもお買い得なようです。こういう、層が厚いといわれている年には下位からでもスターターが出るというようなデータはあるのでしょうか?数年前、エッジラッシャーの層が厚いといわれていた年に一人もドラフトしなかったのに比べて、今年のWR取りまくりは好感が持てる戦略です。

6巡196位 LB ショーン・ブラッドリー
地元テンプル大学(フィラデルフィアの市街の北のはずれの危ないエリアにあります)!6'1''、235lb。テンプルで3年間WLBスターターとしてプレイし、2019年は87タックル、8TFL、3PBUを記録。スピードはあるが、運動能力抜群というわけではなく、体も細く、タックルに難があるようなので、MLBとしてはつらいみたいです。これだけ見てるとゲリーみたいですね。ゲリーのバックアップ・競争相手になるのでしょう。

6巡200位 WR クエズ・ワトキンス
南ミシシッピ大学。6'0''、185lb。40ヤードダッシュ4.25の(またしても!)スピードスター。2018年の成績は72-889-9TD、2019年は1024-55-5TD、18.6ヤード平均でした。ハイライトを見ると、やっぱり速いですねぇ(これしか言うことないです、今年ドラフティ)。まぁ所詮ハイライトですが、サイドで50-50のハイボールをぶんどるシーンも多いので、キャッチ力はありそうです。強い相手の時に活躍できず、アラバマのトレヴォン・ディグスには完ぺきに抑えられたと書かれてますからまぁ、様子見ですね。

6巡210位 OT プリンス・テガ・ワノゴ
オーバーン。今年のイーグルスはオーバーンのタックル両取りです!珍しいですよね、こういうこと。6'5''、308lb。いろいろな記事が書かれてて応援したくなるやつです。ナイジェリアで9人兄弟の7番目として生まれ、現地で開催されたバスケットボールクリニックに売り込みのために参加したら期待通り才能を見出されて、アラバマにある高校にバスケの特待生として入学できたのが始まりのようです。夏休みにやることがないので、高校の敷地をぶらぶらしていたら、フットボールやってみないかと言われやってみたところ、全然やったことのないのにいきなりDTとして活躍し(とりあえずQBに向かって行けとだけ指示されたそうです)、フットボールの道へ。走力テストではバッシュはいて40ヤード4.6で走ったそうです。化け物ですね。フットボール初めて2年後の2017年から3年間オーバーンのLTとして活躍、完全に化け物です。昨シーズンに膝のけがをして、シニアボウルも膝の状態が完全でないので参加できず。膝の問題がなければランブロックもパスブロックもこなす素材型OTとして2巡でドラフトされたのではと書かれていました。6巡はこういう選手に使うべきという見本のようなピックです。膝が完治すればBig Vの後継のスイングタックルになれる素材ですね。

7巡233位 LB ケイシー・トゥーヒル
スタンフォード。6'4''、250lb。3-4のOLBだったようなのでいイーグルスがDEとして取ったのかLBとしてなのかわからなかったのですが、DEとして取ったといってる記事を見ました。誰かがツイッターでい指摘してましたが、HOUとPHIで活躍したDE&3-4OLBコナー・バーウィンと体形がそっくりらしいです。スタンフォードで、かつ頭のいいプレーヤーに与えられるWilliam V. Campbell賞なるものを受賞したらしいです。最終年の2019年は60タックル、11.5TFL、8サックを記録してキャリア最高の年を過ごしました。パスラッシュが売りのようですが、力が足りなくて、ランディフェンスはまだNFLのレベルではないようです。シャリーフ・ミラーのようにとりあえず1年寝かせて筋力アップさせることになるのかな。

(おまけ) WR マーキス・グッドウィン
SFと6巡を交換して20位下がることで獲得しました。SFのサラリーは高いなと思っていたのですが、契約を組みなおして1年1.35ミリオン(+1ミリオンインセンティブ)の安い契約になったみたいです。ドラフトされたときは40ヤード4.27秒で走ったスピードスターなのですが、いつもケガしてる印象です。NFLでの最高成績はSF1年目の2017年で962ヤード獲得しましたが、2019年は9試合のみの出場で186ヤードという記録でした。けがが治っていれば経験豊富なスピードスター2枚目(デショーンとどちらかはプレイできるといいなという戦略は悪くないと思います)となり、けがが治ってなかったら即カットという感じでしょうね。まぁ、キャンプを待ちましょう。

外のサイトの受け売りばかりでぜんぜん大したことはかけないんですが、それでも11人分の情報チェックするのは疲れました。せっかく楽しみな新入りがたくさん加わったんだから、キャンプあるといいですね。

2020年4月26日

ドラフト2日目:祝フランチャイズQB獲得!笑


ドラフトは、金曜日に2日目、土曜日に3日目が開催され、トラブルもなく終了しました。とりえず一番面白かった写真を、ドラフトの思い出として、張っておきます。1日目が終わった時点では、ニーズにぴったりのスピーディーなWRを指名して、おお、イーグルスはファンがもだえ苦しむようなピックばかりしてきたけど、リーズナブルな指名をするようになったのかな、と皆思っていたと思います。それは、2日目の大どんでん返しへの布石でした。

2日目、イーグルスは53位で、またしても動きませんでした。WR第2グループでは、ジェファーソンとアイユクは1巡の後半で指名され、ティー・ヒギンズ、マイケル・ピットマン(アゴちゃんの記憶が生々しいのでUSCのWRをピックするのは皆嫌だったと思います)が2巡の最初の2ピックで消えました。ラビスカ・シェノーJrも42位で消え、KJ・ハムラーも46位で指名されました。49位ではチェイス・クレイプールがPITに指名されましたが、僕にはよくわかりませんが、このWRはイーグルスがらみでは名前が挙がったことはなかったような気がします。というわけで、イーグルスが指名する53位時点では、第2グループのWRでイーグルスが興味があるとうわさされていたデンゼル・ミムスがまだ残っていました。これは、WR2枚抜きとかしたら夢があるなぁ、と思っていた人もいると思うんですが、指名したのはなんとQB!ジェイレン・ハーツでした。イーグルス関係の掲示板をずっと眺めていたんですが、ローズマン首にしろとか、もう死にたいとか、いっそのことあと8人QB指名しては、みたいな意見が盛り上がって大変なこととなっていました。

そのあとは、スピード系のWRを次々に指名したり、将来スターターになれるかもしれないLBを指名したり、OLのバックアップも指名し、CBも何人か指名し、ニーズに合ったピックを展開したと思うんですが、2巡QBのインパクトが強すぎます。このドラフトはハーツを2巡でドラフトした年として記憶されるんでしょうねぇ。

最終的には10人指名し、去年の年齢が高くてスピードがないロースターから脱却する意思をコンスタントに示したドラフトになりました。Next Gen Statsによると、ドラフトされた選手の運動能力スコアの平均はイーグルスが最も高かったようです。どのラウンドでもイーグルスがドラフトした選手のスコアは高かったです。NYJにGMとして引き抜かれたジョー・ダグラスがドラフトを担当していたときは、大学での成績重視(↔素材重視)ということがよく言われていて、実際に運動能力が一流じゃないけど大学でいい成績を残した選手が多かった(例えばデレク・バーネットが典型だと思います)のですが、ダグラスが抜けて、かつ、ここ3年のドラフトした選手のパフォーマンスがよくないこともあって、方針が変わったような気がします。どのような結果になるか楽しみです。

というわけで、ドラフティーの10人を簡単に紹介しようかと思ったんですが、長くなってきたので、とりあえずここではハーツに絞ります。

 2巡53位、ジェイレン・ハーツ
ヒューストン出身、2016年はアラバマで1年目(true freshman)から大活躍(パス:2780ヤード、23TD-9INT、ラン:954ヤード、13TD)し、カレッジチャンピオンシップまで到達。2017年もスターターとして活躍するも(パス:2081ヤード、17TD-1INT、ラン:855ヤード、8TD)、チャンピオンシップゲームの途中にトゥアに交代させられ、そのままスターターの座も失う。2018年はトゥアにスターターの座を奪われるも、SECチャンピオンシップゲームの途中でトゥアがケガで退場すると、チームを逆転勝利に導く。2019年はシニアとしてオクラホマにトランスファーしてプレイ。オクラホマでは1年しかプレイしなかったが、またしても活躍(パス:3851ヤード、32TD-8INT、ラン:1298ヤード、20TD)し、ハイズマン賞の最終候補にノミネートされた。今回のドラフトに参加したQBでは最強のデュアル・スレットQBで、ラマー・ジャクソンの活躍を受けてスターターとして上位指名されるのではとも言われていました。その他、言われていることはというと:

  • NFL選手の比較対象:ティム・ティーボー(これはまずい!)
  • 6'1''だからあまり身長は高くない。222lb。40ヤード4.59。
  • 素晴らしいintangibles(リーダーシップ等)
  • プレイが壊れても逃げながらいいパスを投げることができる。
  • いいランナー。
  • 中・長距離のパスの精度が高い。
  • リズム・判断能力がよくない。
  • 短いパスのチェックダウンとかに切り替える判断が遅い。
  • プレッシャーがかかるとパスのターゲットが見えなくなる。
  • ポケット内の動きが洗練されていない。
  • 長いパスの時のモーションが大きい。

典型的な、運動能力で勝負するデュアルスレット QBという感じです。最近のイーグルスは背が高くて腕力はあるけれどもあまり動けないピュアポケットパッサーを好んでいたように感じるので、全然逆を行った感じですね。とりあえずすぐに使えるようにはならなそうなので、すぐにQB論争を引き起こす感じではないのが救いか。この指名を完全に理解することは不可能だと思うのですが、理性的に理解しようとするなら次のように考えられます。

 ウェンツに見切りをつけたということはありえないのですが、ウェンツはルーキーだった2016年は16試合全出場したものの、それ以降は、3年連続でシーズンの最後までプレイできていません。2017年はもちろんフォールズに代わってSB制覇。2018年もレギュラーシーズン後半からフォールズに代わってプレイオフ進出、もう少しでNOに勝てってNFCチャンピオンシップに出られるところでした(ジェフリーが取ってればなぁ)。2019年はプレイオフに初出場したものの試合開始早々にクラウニーのヒットを食らって脳震盪で退場。代わりに出場したマッカウンも足のけがをしていて本調子ではなく、ロースコアゲームながらシアトルに敗退。ここで、2番手QBがフォールズくらいの選手であれば、勝てたかもしれません。それにQB1が4年中3年はケガでシーズン最後までプレイできてないんだから、また起こることを想定していいQB2を準備するのは悪くないと思います。いくつか読んだところでは、1巡で指名されたQB以外でスターターになれるくらいの資質があるといわれているのはハーツだけ(実際、ハーツ以降、しばらくQBは指名されませんでした)だったので、ここで指名しないと、フォールズクラスになれるかもしれないバックアップQBを取るのは不可能。そうすると結構余っているFAからベテランのQBをバックアップとして選ぶことになるんですが(フィラデルフィア出身のフラッコとか?)それだとお金が結構かかる。というわけで、安い値段で、信頼できるQB2を取るコストとして2巡は悪くないのかもしれません。それに、どこを読んでもハーツは人格者と書かれているので、「ウェンツじゃなく俺使え」とか絶対言わないタイプのようです。このことも、指名を楽にさせたのではないでしょうか。

 もしハーツがティーボーじゃなくてウィルソンとかキャムになって大化けすれば、ウェンツからスイッチすればいいのです。ウェンツはフランチャイズQBとして十分のポテンシャルを2017年は示しましたが、プレイオフでは何もしていなくて、アンタッチャブルというわけではありません。ベテランのQBをFAでとるルートを取れば、このようなアップサイドリスクはありえません。ウェンツからスイッチするまではいかなくても、スターターとしてやっていれるということが証明されれば、1巡で売れるかもしれません。NEがブレイディの控え(将来の後継者)をドラフトしては売っぱらい、ドラフトしては売っぱらい、を続けていたのと同じ戦略です。あるいは、WASがRG3とカズンズでやったのと同じような感じです(WASの場合は最終的にはうまくいきませんでしたが、戦略としてはよかったと思います)。

 あとは、ウェンツがQB1だとしても、ハーツも使えるという意見もありますが、どうなんだろう。2人のQBを同時に出すこともできるとか言っている人もいますが、2人のTEすらあまり使いこなせていないように見える(これまでゴダートが活躍したのは主にアーツがケガで離脱したか本調子じゃない時のような気がします)のに、QB2人とか無理じゃないかなぁ。あと、よく言われているのは、NOのテイサム・ヒルのように、時々QB1と交代して、目先を変えるという使い方ができるのでは、という人もいますが、どうなんだろ。マクナブに変えてヴィックを時々使ってた時は、マクナブはリズムが崩れると文句垂れてたし、実際、リズム崩れるんじゃないかなぁ。それに、テイサム・ヒルは何でもできるから突拍子もないプレイがデザインできるけど、ハーツは基本「普通の」デュアルスレットQBなので、テイサム・ヒルとはちょっと違います。ペダーソンは、クリエイティブプレイコーラーと言われますが、たとえばアンディ・リードとかショーン・ペイトンとかと比べると結構オーソドックスで、そこまで無茶なことを考えられるタイプじゃない気がします。まぁ、これは、僕の想像を覆してほしいです。

 2巡で(主に)控えQBというのは無茶な気がしますが、まぁ、どのポジションとっても外れる確率も高いんだから、当たったらすごいQBにかけてみるのも悪くない気がします。

 ハーツで書くことが多すぎたので、次のエントリでドラフトした選手10人をサラッと整理しようと思います。ドラフトで心を折られるというのは、イーグルスファンとしては宿命ともいえる感じなので、まだ大丈夫です。ドラフトで面白かったです。

2020年4月24日

ドラフト1日目:祝WR指名

ドラフト1日目(1巡)が終了しました。というか、あと2時間で2日目(2-3巡)が始まります。中盤まではトレードもなく、ぜんぜんトラブルもなく、ある意味期待外れでした。でも、各チームのGM・HCの部屋が見られるというのはおもしかったですね。面白かったこというと…

  • キングズベリーの部屋、白のレザーのソファで、スタイリッシュでしたねぇ。
  • ジェリー・ジョーンズの部屋も白のレザーなんだけど、期待を裏切らず、なんとなく成金風味。ヨットという噂もあったけど本当なのでしょうか?
  • トゥアが、ジャケットの内側を見せびらかしていたけど何が見せたっかったのか不明だった。
  • ブレイベルの子供(?)のもじもじ君のような謎なかっこは何だったのか?
  • アンディは期待を裏切らずハワイアンシャツ。
  • ゲットルマンが、部屋で一人だったのにマスクしてたこと(これは今日、家にITサポートがいたからだって説明してました)。
  • ドラフトされたというニュースを聞くタイミングの問題なんでしょうが、ドラフトされて喜ぶシーンがあまり見られなかったこと。
イーグルスは、14位まで指名された時点でWRの今年のBig3のうち2人(ラムとジューディー)がまだ指名されていないという、最高の展開だったんですが、15位で予想通りDENがジューディーを指名し、17位で何とDALがラムをもっていってしまい、イーグルスファンの掲示板は荒れてました。16位に上がれたらラムとれたんですが、そのためには2巡以上使う必要があるのかな。それだったら、2巡でもう一人WR指名するのもリスク分散戦略として悪くないような気がします。

結局は21位の時点では、いわゆるBig3の次のグループ(ジェファーソン、アイユク、ミムス、リーガー)は全員残っていました。これはさすがにWR取るだろというファン全員の願いがかなってジェイレン・リーガーを取りました。3年プレイして今21歳。テキサスの生まれで大学もTCU。ラムが取れたかもという思いがあって盛り上がりに欠ける指名だったんですが、とりあえず1巡でWRを取るという結果は、素直に喜びたいです。第2グループの4人ではリーガーの名前はあまり出てなかった気がするんですが、まぁ、いわゆる煙幕張りまくってたんでしょうね。トレードダウンしても取れたのではという人もいますが、トレードダウンも相手あってだし、本当にリーガーが取りたかったら21位は悪くない場所だったのではという感じです。

僕はカレッジも見ないし、そもそも選手の評価は出来ないのですが、リーガーについては以下のようなことが言われているようです。
  • 5'11''で206パウンド。小柄なスピードスターなんだけれども、デショーンより体が厚くてフィジカルな感じを受けます。誰かがどこかで主にCARで活躍したスティーブ・スミスと比べてました。
  • ハイライトを見ると速いなぁと感じるのですが、コンバインでは4.47で、株を落としました。その後でプロデイで挽回する予定だったんだけど、そのチャンスはコロナでなくなりました。
  • ジャンプ力(42インチVJ)があって、5'11''にしてはジャンプボールに強いみたいです。
  • 体でなく手でキャッチするタイプなのでキャッチ力はあるらしいんですが、スイングパスのような短いパスを、集中力の欠如か、パスを受ける前に取ってからのことを考えすぎるせいか、こぼしていたそうです。
  • デショーンのようにカレッジ時代はPR、KRとしても活躍しているので、デショーンが入団した時のようにSTですぐに使えますね。
  • カレッジでは2年目に1000ヤード超えを果たした(1061ヤード、9TD)のですが、最終年には611ヤード5TDと成績を落としたことでいわゆるWRの第2グループに入ることとなりました。これはTCUの状況がよくわからないのですが、QBのプレイが安定していなかったせいだと言っている人が多いです。
  • お父さんは2007年にイーグルスでプレイしたDTのモンタエ・リーガーです。DTのリーガーって結構最近だったよな、それで子供がもうプロと驚いて年齢を確認してみると、モンタエ・リーガーは42歳。だから21歳でジェイレンが生まれてるんですね。さすがスポーツ選手、早いな。そもそもドラフトされてる時点で子供のいる選手も結構いるし。
キャンプどうなるかわかりませんがスキルポジションの1巡は久しぶりなので楽しみです。デショーンと両翼で走りまくるシーンを想像すると嬉しくなります。イーグルスはルーキーに合わせてプレイブックを簡素化したりしないからスキルポジションのルーキーを使うのが下手とかいう人がいますが、そのトレンドを覆してほしいです。

というわけであと2時間で2-3巡が始まるんですが、残りのピックとニーズをグラフで表してみました。唯一の赤だったWR1巡が実現して嬉しいです。


結局、全然いらないというポジションはほとんどないので、あまり有益ではないですが、今日の2-3巡はWR(もう1枚!)、LB、CB、S(まだたくさん余ってますからねぇ)、OG、OTから2人とってくれればうれしいです。個人的にはWRもう1人とってもう1人はLB/CB/Sあたりだと嬉しいです。まぁ、ドラフトなんでどうなるかは誰が残ってるかという運なんですが。

2020年4月22日

ドラフト前日のロースター:ディフェンス・DB、スペシャルチーム

あっという間にドラフト前日になってしまいました。例年ならこの時期はプレイオフに向けてNBA(76ers)に集中しつつドラフトは適当に追っかけているだけなんですが、今年はほかにスポーツイベントがないのと、ブログを書き始めたのとで、例年よりドラフト関係の記事を読んでいました。とはいえ、どの選手がいいとか、どの選手が指名されそうとかはあまり興味はない、というかわからない(どのポジションにリソースを使うかというのには関心がありますが、21位くらいになると、確実に当たるスターなんてのはいないので)のですが…

今年はバーチャルでドラフトをやるということで、いろいろ面白いことになりそうです。確かEA Sportsが協力しているので、ドラフトされた選手の名前が読み上げられたりすると、多分怪しいCGの選手がステージに上がってくる映像とかが流れるんでしょうね。初めてFoxのロボットができたときに、何だこりゃとみんなで大笑いした思い出があるんですがそんな感じになるのではないかと、楽しみです。とはいえ、今週の月曜日にリハをやってみたら、1巡1位指名からトラブルが出てリハを続行できなかったなんて記事もあるので、おそらくハプニング満載のドラフトとなるでしょう。それに、多くの参加者がミュートボタンを押し忘れたとかいう、とっても初心者なミスも出たみたいです。僕も会社の会議がバーチャルに行われると、必ずミュートしないやつが数人いて、子供の声とかが入ってくるのが普通にあるんですが、ドラフトでもそういうほほえましいエピソードがいろいろ発生するのではと思います。ローズマンの家とかダグの家とか映るんですよね。そういうところも楽しみです。

それに、知らなかったんですが、指名の制限時間までにトレードの交渉がまとまらなかったりして、制限時間までにドラフト指名できなかったら次のチーム(あるいはその次のチーム)にどんどんドラフト権が行っちゃうんですね。僕が見始めてからはそういうシーンに出くわしたことはないんですが、過去にはそういうことがあったらしいです。今回は、指名が制限時間内にできなくてもおおめに見るみたいですが、ネットワークとかソフトウェアのトラブルで、数分指名が遅れたりとかが起こるとドラフトへの影響もありそうですよね。

それに例年だと、ドラフトが始まっても会社から出られてないから最初の方を見逃す(とはいえイーグルスは幸い下の方なので間に合う)状況もあったんですが、今年は自宅勤務なので、その心配もありません。久しぶりのスポーツイベントだし、みんな何か新しいコンテンツに飢えてるから、ものすごい視聴率になるんじゃないかな。

というわけで、ドラフト前に、ロースターから見たニーズの整理を終わらせてしまいます。今日は、残っているDB(ディフェンスのバック4)とスペシャルチームです。まぁ、スペシャルチームは無風ですが。これまでと同じように、ST要員とか、これは戦力として期待されてるのかわかんないなぁと思う選手は、全然わかんないので、外してあります。

CB
2019年開幕時(6人):ロナルド・ダービー、ラスル・ダグラス、シドニー・ジョーンズ、アボンテ・マダックス、グリーン・ゴブリン(IRスタート)、クレボン・ルブラン(IRスタート)
2020年現時点(6人):ダグラス、ジョーンズ、マダックス、ルブラン、ダリウス・スレイ、ニッケル・ロビー・コールマン

去年はグリーン・ゴブリンとルブランがIRスタートだったので、彼らが復帰するまではやりくりが大変でした。彼らが復帰したあとでセカンダリのプレイは多少改善したような気がするんですが、それでもダービーかゴブリンが相手のエースにつくという感じで、相手チームのエースレシーバーにけやられまくることが多かったので、相手エースWRにマンツーマンでつけるスレイを獲得しました。

今のところもう一つのアウトサイドはマダックス、ジョーンズ、ダグラスの競争ですが、ドラフト上位でCBを取るのではという人もいます。スレイは短ければ2年くらいしかエースCBの座を任せられないでしょうから、その後も考えて、若くて才能のあるCBはいつでも歓迎です。マダックスはコーチ陣の評価が高いように見受けられる一方、ダグラス、ジョーンズの2017年ドラフト組は評価が低いようです。ジョーンズについては、ローズマンが最近のインタビューで、そろそろ結果を出さなければいけない時が来ている、というような趣旨の発言をしています。ダグラスについては、トレード要員という記事が出ていました(この手の記事はどこまで信用できるかわからないのですが)。

スロットのスターターはロビー・コールマンでしょうね。マダックスもスロットできるし、2018年にスロットで活躍したルブランもいるし、大丈夫なのではという感じがします。WRと同じで、インサイドは大丈夫だからアウトサイドの人材が欲しいというところです。

S
2019年開幕時(5人):マルコム・ジェンキンス、ロドニー・マクレオド、ジョナサン・シプリエン、ルディ・フォード、アンドリュー・サンデホ
2020年現時点(5人):マクレオド、ゴブリン、フォード、ウィル・パークス、マーカス・エップス

ジェンキンスと再契約しなかったこともあり、去年からずいぶん様変わりしました。そういえば、去年の初めにはシプリエンとかいたんですよね。何回か書いてますが、LB2人でDB5人のフォーメーションが多いので、5人目となるニッケルCBあるいは3番目のSは基本的にスターターです。去年はCBにけがが多かったこともありサンデホは5人目のDBとして期待されていたと思うのですが、あまり安定して任せられなかったですね。彼を切ると補償ピックが増えるということもあり、DBのけが人が戻ってきたのを受け、シーズン途中の11月に解雇されました。

今年は、マクレオドが相変わらず最後尾でCBのポカの後始末。昨年との大きな違いは、ジェンキンスに代わってグリーン・ゴブリンがSSになるということです。緑の髪の毛や、相手のWRがミスしただけの時でも指でちっちっとかやってると頭悪そうに見えるのですが、大学時代はいろいろなポジションをこなすし、頭がいいみたいです。しかも、タックルは安定している半面、スピードに難があるから、アウトサイドでダブルムーブに引っかかるとリカバリーできない。というわけで、ジェンキンスが担った、SS兼NB兼LB役にはもってこいということでしょう。ただし、プロではずっとアウトサイドでやってきて、セーフティは初めてなので、リスクがあります。3人目のSは地元出身のパークスが期待されています。

Sはマクレオドも年齢が上がってきてますし、世代交代の準備が必要な時期になっています。よって、1巡ということはないでしょうが、ドラフト中位でとってもおかしくないでしょう。

ST
2019年開幕時:(K) ジェイク・エリオット、(P) キャメロン・ジョンストン、(LS) リック・ロバト
2020年現時点:(K) エリオット、(P) ジョンストン、(LS) ロバト

スペシャリストのメンツは全く変わりません。エリオット君は昨シーズンの11月にキッカーとしてはかなり高い(キッカーの最高は年5ミリオンくらいのようです)5年21ミリオンで契約延長しました。今年はキャンプもできるかわからないので、キッカーはエリオット君がケガでもしない限り競争相手も呼ばずに最大限エリオット君が練習時間をもてるようにするのでは。

ロバトも11月に4年の契約延長をしました。キッカーとスナッパーはセットですね。ロバトは、ニュージャージーのいわゆるジャージーショア(ニュージャージーの海岸沿いの地域)の出身で(ニュージャージー中部なのでイーグルスファン(NJ南部)もジャイアンツファン(NJ北部)もいる地域です。どっちだったんだろう)、4年前まではピザ屋で働いてたという苦労人です。契約延長した時の記者会見では、これでこの地域に根を生やして庭付きの家が持てるよと言って喜んでたのがかわいらしかったです。ロングスナッパーはどうやって評価するのか全然わからないんですが(正確にスナップした確率の計算とブロックがどれくらい有効かの分析をするんでしょうね)プロボウルまで出てしまいました。彼も、エリオット君とセットで、競争相手も呼ばないでしょうね。

ちょっと状況が違うのはジョンストンです。飛距離はばっちりなんですが、時々ポカが目立つというイメージですが、そのせいなのかな、長期の契約延長はしていません。ジョンストンは2019年で契約が切れたのですが、最低金額でテンダーされました。つまり2020年はミニマムの1年契約です。パンターにどれだけ払う気がるのかわかりませんが、1年契約で行くということはキャンプに競争相手くらいは呼ぶかもな(そうだとしてもドラフトはしないでしょう)、と思っていたんですが、この変則的な夏のスケジュールでは、呼ばないかもしれません。

というわけでポジション別のドラフトニーズを整理しておきます。
QB:ニーズ=低   あっても下位
RB:ニーズ=低   たぶん下位
WR:ニーズ=特上  上位、2人とって!
TE:ニーズ=低   あっても下位
OT:ニーズ=中   若い控えが必要
OG/C:ニーズ=中  将来のスターター候補とるか?
DT:ニーズ=低   あっても下位
DE:ニーズ=中   イーグルスですから常にニーズあり
LB:ニーズ=中   中位~下位、イーグルスですから。
CB:ニーズ=中   スレイの相方のNo. 2候補を取るか?
S:ニース=中    将来のスターター候補とるか?
ST:ニーズ=低   ドラフトはしません

というわけで、オフェンスの方がニーズがはっきりしてますね。昨シーズン点が取れていたわけではないので、WR以外ニーズが低いってのは不安といえば不安なんですが、逆に言えば、WRさえ改善されれば2017年のようなオフェンスを展開する地力はあると信じたいです。ウェンツとりあえずケガしないようにしてほしい。キープした時に頭から突っ込むのはなしで。

今回のオフシーズンはディフェンスに結構注力していたんだけど、それでもディフェンスの方がどこでもニーズがあるというのが不思議です。オフェンスのように、こいつよりいいプレーヤーは簡単には見つからない、というポジションがあまりないからでしょうね。現時点でアップグレードの必要性が全くないというのは、ディフェンスはDTとCB1枚とDE1枚のみ、つまり7人(DE1枚、LB2枚、CB1枚、S2枚、S/CB1枚)はアップグレードできるかもしれない。その一方、オフェンスのスターターを考えると、現時点でアップグレードの必要性がないというのは、QB、RB、TE2枚、C、OG1枚(セウマロは一応アップグレード可能としておきます)、OT2枚(ディラードは一応ここに入れておきます)ということで、アップグレードできそうなのは3人(WR2枚、OG1枚)しかいないからです。

明日からのドラフト、楽しみましょう!