前回のポストでキャンプについに入りましたと話していたら、あっという間にキャンプも終わり、いくつかドラマもあり、開幕してしまいました。いくつか素人の感想を:
- チーフス相変わらず強いですねぇ。ランゲームが弱点だったのに、ルーキー君が即戦力ということになると、オフェンスは穴がない感じです。
- テキサンズは大丈夫かな。ロングパスがいいはずのワトソンが、デザインか、ショートパスやラン重視のプレイコールが多くて、ちょっとストレスのたまるオフェンスでした。じりじり進む具合が去年のイーグルスを見ている感じ。やっぱり時々ビッグプレーが出るようなオフェンスじゃないとつらいですよねぇ。
- アンディは本人真剣なんですが、ネタの宝庫です。アンディのコロナ対策フルシールドが試合の間曇ってたので、あんまり見えてないんじゃないかとからかわれてました。Q4には流石にみえづらいのと興奮してきたのとで上に持ち上げてましたね。
- コロナ対策で観客が満員の22%までしか入れられず、17000人くらいだと言ってた気がしますが、それにしても人工のクラウドノイズを使ってなかったらしいですが、十分うるさかったですね。(飲んだり食べたりしているとき以外)マスクしなくちゃいけなかったらしいのですが、全然マスクしてなかったです。そのせいだと思いますが、最初に観客席を映してからは観客席のアップは全然映らなかったです。
- これでもかという政治的メッセージの嵐。国歌斉唱の時にはテキサンズは控室から出てこず、チーフスのメンツは一人膝をついてました。試合開始直前には「みんなで一緒に黒人差別問題等の問題に対して戦っていこう」というメッセージを送るために両軍がフィールドの中央でみんなで腕を組んでましたが、観客からはブーイングの嵐。まぁ、カンサスは保守的はところですからしょうがないかな。ボストンやSFとかでは反応も違うでしょうね。スタジアムのいたるところに「Black Lives Matter」などのメッセージが掲げられ、選手のヘルメットの後ろにも、メッセージ、あるいは警官に殺された黒人さんの名前をはることができて、多くの選手がはっていたように見えます。コマーシャルもメッセージの嵐。日本人としてはちょっとやりすぎじゃないという感じがするんですが、昨日までは何にもやってなかったことなど忘れて、やるとなったらとことんやるというのがアメリカっぽいです。
- 試合の途中に、最も高給取りのQBを見せてましたが、マホームズがクレイジーな契約で一番なのはいいとして、ワトソンは2番目なんですね。その後は、ウィルソン、ビッグベン、ロジャース、ゴフ、が挙がってました。カーソンはその直後でしょう。イーグルス、ケチなフランチャイズの面目躍如です。よくやった。
というわけで本題に戻ります。もう今週の日曜(東海岸の1:00です)はイーグルスも開幕戦なんですよね。とりあえず今日は、最終的なロースターを概観して、明日、試合の直前に、試合の展望を簡単に書きます。では、オフェンスから。
QB
ウェンツ、サド君、ハーツ
ロースターは鉄板ですね。見どころは、ハーツがアクティブになるのか。アクティブになったら、時々出てきたりするのか。トリックプレイなどを練習してるなんて話は現地のマスコミからも出てきていないので、なさそうですが、トリックプレイなんて練習してるんだとしたら見せないですよね。まずはハーツがアクティブになるかが見ものだと思います。普通に行けばサド君が2番手です。
あと、言及しておかなければならないのは、ジョシュ・マッカウンがPSに入ったことです。基本的には、子供がフットボールをプレイしていて、自分がコーチしているテキサス(だったかな)の家から応援してくれるようです。けが人が続出したら(あるいはQBが皆コロナにかかったら)テキサスから出勤してくれるみたい。ミーティングとかの際にはZoomで参加。ある記事によると、家で過ごせて、かつPSがどんな感じなのか経験できる(先発も控えも経験して、PSも経験すると完全制覇(?)らしいです)ということで、彼も乗り気だったようです。彼は人望も厚く、将来はコーチの道に進むことを考えているようで、そのための経験という意味もあるみたいです。今週のSports Illustratedの記事では、(遠い)将来のヘッドコーチ候補として名前が挙げられていました。
RB
サンダース、スコット、クレメント、ジェイソン・ハントリー
最初の3人は鉄板として、ホリフィールドかキリンスが4番目として入るかという話をしていたら(結局どちらもPSに入りました)いきなり、ジェイソン・ハントリーという選手をウェイバーからクレームしました。もともとは5巡でデトロイトがドラフトしたのですが、ピーターソンと契約した後ではじき出された感じのようです。小柄ですがスピードがあって(40ヤードは4.37で走ったみたいです。今年はこんなのばっかり)、パスも取れて、パントリターンもできるという、ボストン・スコット(あるいは、大化けしたらタリク・コーエン)のような感じです。結局、ベテラン・ビックバックを取るという大方の予想は外れて、若くて軽めの4人で行くようです。完全にスピード重視ですねぇ。FBはいません。
WR
ジャクソン、ジェフリー、JJAW、ワード、リーガー、ハイタワー、ワトキンス
ハイタワーとワトキンス、両方残しました。ジェフリーが最初は使えないので、順当です。リーガーは最初の数試合欠場の雰囲気でしたが、今週は練習にフルで復帰したので、もしかしたらいきなり出られるかもしれません。若いと回復も早くていいですねぇ。ワトキンスはIRに入りました(でも出てこれるやつかな)。
TE
アーツ、ゴダート、リチャード・ロジャース
最初の2人は鉄板です。問題は3人目をだれにするかということだったのですが、カットされたロジャースが戻ってきました。パーキンスがケガしてしまったので、ルーキーのトギアイを入れるのではとも言われていましたが、まだ信頼されてないようですね。ちなみに、トギアイはPSに入れたかったと思うのですが、コルツに取られてしまいました。残念。
OL
ケルシー、ピータース、ジョンソン、セウマロ、プライアー、ドリスコル、ハービッグ、マイラタ
ブルックスに続いて危なっかしいLTだった去年の1巡ディラード君が練習中に上腕二頭筋を断裂してシーズンエンドとなりました。これで、ピータースを戻して安泰と、スターティングLTがケガをしたのにOLの安定感が増すという不思議な状況だったのですが、ピータースが、LTやるならもっと給料くれなきゃヤダ、と言い出し始め、キャンプの最後の週は1週間くらいプライアーを試したりしていました。結局プライアー君がいきなりLTなんてできるはずもなく(ここでマイラタにやらせなかったってのはマイラタ信用されてないんだなぁという感じです)、ジョンソンの契約を組み替えてキャップを捻出し、ピータースの給料を上げることで決着がつきました。というわけで、スターターは左から:
ピータース、セウマロ、ケルシー、プライアー、ジョンソン
となります。キャンプの後半は全休だったジョンソンのコンディションと、練習なしでいきなりLTに戻るピータースのフィット具合が気になります。それより気になるのは、控えの経験値が限りなくゼロに近いことです。ピータースはそこかしこで休むのが定番なので、ビッグV亡き後、どうすんの?、という感じです。マイラタ試してみてほしいですね。そろそろプロジェクトと言ってばかりもいられないので。他の控えも、ルーキーのドリスコル君とハービッグです。久しぶりにOLが危なっかしい状況になってます。ドリスコル君の相棒、プリンス君は無事にPSでキープできました。ジュリガとオペタもPSにいます。
DT
コックス、ジャクソン、リッジウェイ、ハーグレイブ
この4人も鉄板ですね。ハーグレイブはしばらくお休みかな。ジャクソンは去年は開幕戦(去年もWAS)でケガをしてシーズンエンドだったので、汚名挽回に燃えているともっぱらの評判です。ハーグレイブもけがしてしまいましたが、今年はジャクソンもいるので、強力なインテリアラッシュを期待したいです。
DE
カリー、グラハム、バーネット、スウェット、トゥーヒル
バーネットのケガの情報はあまりないのでよくわかりませんが、しばらく出られない感じなのかな。シュワルツさんは普通4人で回すので、カリー、グラハム、スウェットは出るとして、ジャクソンを回したりするのかな。あるいはルーキーのトゥーヒルがいきなり出てくるか。使えるようになるまでバルクアップする時間が必要みたいに言われていたので、アクティブにならないかもしれませんが、バーネットが出られない間に出てきたら面白いです。
LB
ゲリー、エドワーズ、ライリー、ブラッドリー、シングルトン、テイラー
ローテーションはゲリー、エドワーズ、ライリーの3人で回すのが基本線のようです。不安ですねぇ。ブラッドリーとシングルトンは基本的にはST要員かな。テイラーは3巡ですがプロジェクトと言われていたので、アクティブにならないかもしれません。
CB
スレイ、マダックス、ロビー・コールマン、ストラップ(ルブラン)、ジェームス、フォード
左右のスターターはスレイ、マダックス。ロビー・コールマンがニッケルバック、ストラップが控え。というのが基本線かな。ロビー・コールマンの評価が高いですね。スレイが実戦でどのくらい活躍できるのか、今から見るのが楽しみです。ストラップは、ロースターに空きを作るためにいったんリリースされましたが、まぁ、ロースターの空きを作ったら戻ってくるのは既定路線だろうと思っていたので、特に驚きませんでした。これって、リリースしてもデッドマネーとかが生じない選手だったら誰でもできるんですよね。しゃれで、大物選手とかでやってくれないかな。ジェームスは、特に話題に上らないんですが、先週、いきなり1年契約更新されました。こういう、苦労してきてる選手の契約更新って、少額でも、うれしいですよね。主にSTで活躍してくれているんですが、シュワルツさんのインタビューによると、CBとしても日々成長していると言っていました。ディフェンスでも活躍したらうれしいですね。その一方、未完の大器(で終わってしまった)シドニー・ジョーンズとラスル・ダグラスの2017年2巡3巡コンビはカットされました。連続でドラフトした時にはリトとシェルドンの伝説の2002年ドラフトの再来と期待されてましたが失敗でした。でも、アゴちゃんやホリンズ君の時のように引っ張らずに早々とあきらめた思い切りの良さは評価したいと思います。これで2017年ドラフトはいつまでたってもブレークしないバーネットとゲリーだけとなってしまいました。
S
グリーンゴブリン(ミルズ)、マクレオド、パークス、ワラス、エップス
スターターの後ろには4巡ルーキーとST要員しかいません。パークスがキャンプでも好調で、3番目のSとして活躍してくれるといわれていたので、けがで離脱は痛いです。ハムストリングで、数週間で復帰できると期待されています。IRですが、3試合後に復帰できるみたいです。それまでは、ダイムパッケージはどうするのでしょうか。ストラップが6人目のDBとして入ってくるのかな。シュワルツさんは3人のSのパッケージをよく使うので、ここは注目ポイントの一つです。
ST
エリオット、ジョンストン、ラバト
ここは無風ですね。書くこともないです。
最後に、今年のスケジュールと、適当な勝敗予測を書いておきます。
Week 1 @WAS 〇
Week 2 vs LAR 〇
Week 3 vs CIN 〇
Week 4 @SF ×
Week 5 @PIT 〇
Week 6 vs BAL ×
Week 7 vs NYG 〇
Week 8 vs DAL 〇
Week 9 Bye
Week 10 @NYG 〇
Week 11 @CLE 〇
Week 12 vs SEA ×
Week 13 @GB ×
Week 14 vs NO 〇
Week 15 @ ARI 〇
Week 16 @DAL ×
Week 17 vs WAS 〇
何も考えず〇×付けてみましたがこれじゃあ11-5ですね。9-10勝くらいじゃないかなぁと思っているので、これではできすぎです。WASとNYGに負けないという仮定なんですが、ここで一つくらい落とすかな。落とすとしたらNYGかなぁ。シーズンが始まって外れまくったら笑ってください。今シーズンは毎試合ごとに、試合の展望をしつつ、予測してみようと思います。
では、無事にシーズン完走できますように!
最後に、大本営がシーズン開幕に当たってリリースする、恒例の気分盛り上げビデオです。僕もジェイレン多いなぁ、と思ってました。皆好きなプレーヤーです!